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第2回「さが園芸888運動」推進大会を開催しました!(令和6年8月8日(木) 鹿島市民文化ホール)

2024.08.29

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 「稼ぐ農業」を実現するため、令和元年度から、生産者や関係機関・団体と一体となり、園芸農業を振興する「さが園芸888運動」を展開しています。
  この運動の一層の推進を図るため、 8月8日(木)に鹿島市民文化ホールで第2回「さが園芸888運動」推進大会を開催しました。当日は県内の園芸農業者をはじめとする関係者約400名が参加しました。

 

知事感謝状贈呈 大和みかん運営委員会

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写真:感謝状授与の様子

 

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                  写真:佐賀県山口祥義知事(左)と受贈団体の代表 大和みかん運営委員会 平野委員長(右)

 

 これまでの、本県農林水産業の振興に寄与した団体に対して山口知事から「佐賀県農林水産業功労者知事感謝状」を贈呈しました。
 今回受贈された「大和みかん運営委員会」は、貯蔵みかんの再興やマルチ被覆の普及等の取組により、独自のブランド「あんみつ姫」を確立し、県を代表する産地を作り上げてこられました。また、県内初となる「佐賀県基盤整備促進事業(さが園芸888推進型)」を活用した果樹団地の整備や、就農希望者を地域内で雇用し独立させる形で新規就農者の確保を図るなど新たな取組にも果敢に挑戦し、佐賀県園芸農業の振興に大きく貢献されたことが評価されました。
 

「さが園芸888運動」 これまでの取組の成果  佐賀県農林水産部 副部長 池田百合子

 

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写真:佐賀県農林水産部 池田副部長

 

 運動開始から5年を経過した本運動の取組と成果について、佐賀県農林水産部の池田副部長から報告しました。
 報告では、「さが園芸888運動」の目指す姿を説明し、新規就農者確保に向けた取組、園芸団地の整備、県育成品種の生産拡大、品目ごとの取組状況や成果について紹介しました。また、報告の最後には今後の課題についても説明し、さが園芸888運動の後半戦に向けて、農家、関係団体、行政等が一体となって進んでいくことを確認しました。
 

事例報告 「唐津市・玄海町での次代を担う新規就農者を確保する仕組みづくり」  JAからつ いちご部会 山﨑隆浩氏

 

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写真:JAからつ いちご部会 山﨑隆浩 氏

 

 唐津・玄海地区の新規就農者確保の取組について報告されました。
 冒頭、東松浦農業振興センターから「唐津・玄海版アグリトレーニング」の取組について説明し、ミニトレーニングファームの整備や果樹における新規就農者確保の取組も紹介されました。
実際にミニトレーニングファームを整備して、トレーナーとして研修生を受け入れている、JAからついちご部会の山﨑隆浩氏からは、トレーナーになって感じる新規就農の苦労やトレーナーとしてのサポートの重要性、ミニトレーニングファームを整備して感じる研修の充実について報告されました。山﨑氏は、今後の展望として自身の栽培面積を50aまで拡大することやトレーニングファームを活用した新たな仲間づくりについて意気込みを語られるとともに、新規就農者の確保・育成の必要性やミニトレーニングファームの有効性を紹介されました。

 

事例報告 「JAさが杵藤エリアにおける果樹産地の展開方向 ~稼ぐ農業の実現による生産拡大と産地強化~」  JAさが杵藤園芸センター園芸指導課 課長代理 林田満之氏

 

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写真:JAさが 杵藤園芸センター園芸指導課課長代理 林田満之 氏

 杵藤地区の稼げる果樹の取組について報告されました。
 JAさが杵藤エリアでは、計780名の果樹部会の部会員が在籍し、県内で最も大きな果樹産地となっています。この産地で稼ぐ果樹生産を目指すため、温州みかんにおいて極早生品種を削減し優良系統や早生、普通、中晩柑への品種の転換、地域での話し合いによる園地の集積や基盤整備の実施による園芸団地の整備、根域制限栽培の導入による高品質果実の生産の取組について報告されました。
 また、稼ぐ果樹複合経営の推進としてカンキツ+ブドウ(シャインマスカット)の生産の推進や栽培セミナーや就農希望者研修の取組を紹介されました。
 今後は、「収益性の高い高品質果実生産」「稼ぐ果樹品目の販売強化」「新規・重点農家への支援及び園地集積」の好循環サイクルをさらに進め、ドローン防除の普及やトレーナー制度の充実も行いながら、さらなる産地強化を図りたいとのことでした。

 

講演 「三重県御浜町における地域一丸となったみかん産地の維持発展による地域振興の取組  ~「みかんやったらええやん」と言い合える町を目指して~」 三重県御浜町役場農林水産課 課長 仲村和彦氏

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写真:三重県御浜町役場 農林水産課 課長 仲村和彦氏

 県外の優良事例として、近年、就農を希望する移住者が増えている三重県御浜町から、みかん産地振興の取組について御浜町役場農林水産課の仲村課長から講演をいただきました。
 講演では、産地を守るための三つの柱として
・「理念」の作成と浸透
・「発信」的確な情報を正しく伝え正しく届ける
・「育成」高い志を持つ農業者の育成
を掲げられました。具体的な取組としては、まず、町内の農家にインタビューし、御浜町のみかんの魅力や強みを整理し、みかん以外の情報を含めた情報をYoutubeやSNS、HPなどの媒体で発信することで、移住の呼び込みを効果的に行うことができた、とのことでした。また、移住者や独立して間もない方を、産地を守る志をもつ人材としてしっかり育成するなどの取組を進め、先輩農家から教わり就農した人の姿を見て、次の研修生がくるというサイクルを作ることを目指されており、その姿はまさに「さが園芸888運動」の目指すものでありました。
 また、新たな移住者の受け入れの持続のために、
・「人軸」
・「仕組み軸」
を基にした、体制強化を図られています。
 「人軸」では、関係者が集ったグループワーク形式での議論とその施策への反映、役場職員の副業解禁、県と園地の巡回活動、「仕組み軸」では町独自の農地バンクや農業用機械・施設バンク、研修生住宅の運営などの紹介をされ、出席した農家、行政、関係団体、どの立場の聴者にとっても大変有意義な講演をいただきました。

大会決議 JAさが みどり地区茶業部会 副部会長 宮園友文 氏

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JAさが みどり地区茶業部会 副部会長 宮園友文 氏

 大会の最後には、佐賀県農業が直面する様々な困難に立ち向かうため、関係者一丸となって取組を進めることを決議しました。
 決議では、JAさが みどり地区茶業部会の宮園副部会長が
・収量や品質の向上、経営の規模拡大や多角化などにより経営力を「磨く」
・若い人達が農業に魅力を感じるような所得を「稼ぐ」
・稼ぐ姿を見せ、新たな担い手を確保し、産地を活性化させ、本県の農業を未来へ「つなぐ」
・知的財産の保護、活用及び創造を通じた園芸振興を図る
と宣言されました。
 会場からも賛同の拍手を得て、今後さらに「さが園芸888運動」を推進していくことを示し合わせました。