第3回「さが園芸888運動」推進大会を開催しました!(令和7年9月4日(木)神埼市千代田文化会館)
稼ぐ農業を実現するため、令和元年度から、生産者をはじめ、県、市町やJAなどの関係者が一体となり、園芸農業を振興する「さが園芸888運動」を展開しています。
この運動の一層の推進を図るため、9月4日(木)に神埼市千代田文化会館で第3回「さが園芸888運動」推進大会を開催しました。当日は、県内の園芸農業者をはじめとする関係者約350名が参加されました。
知事感謝状贈呈 唐津農業協同組合果樹部会
写真:佐賀県 山口祥義知事(左)と受贈団体の代表 唐津農業協同組合果樹部会 吉村龍児部会長(右)
本県農林水産業の振興に寄与した団体に対して山口知事から「佐賀県農林水産業功労者知事感謝状」を贈呈しました。
今回受贈された「唐津農業協同組合果樹部会」は、収穫量39年連続日本一を誇る本県のハウスみかん産地を長年牽引されています。また、県内に先駆けて部会としてヒートポンプの導入による省エネ化を進め、基本管理の徹底と併せて低コスト化を図ることで、生産基盤を強化するなど、常に新しいことにチャレンジし、幾度となく危機的な状況を切り開いてきた当部会の姿勢は園芸生産の見本であり、佐賀県園芸農業の振興に大きく貢献されてこられたことが評価されました。
報告「さが園芸888運動」のこれまでの成果と目標達成に向けて 佐賀県農林水産部
運動開始から7年目となる本運動のこれまでの成果と目標達成に向けた取組について、佐賀県農林水産部の池田副部長から報告しました。
報告では、「さが園芸888運動」が目指す姿を説明し、担い手確保に向けた取組、品目ごとの取組状況や成果、気候変動への適応等について報告しました。また、報告の最後には「稼ぐ農業」を実現し、産地が「次の世代につながる」ように、農家、関係団体、行政等が一体となって進んでいくことを確認しました。
事例報告 「白石町の園芸振興の取組について」 白石町農業振興課 係長 大串昌子 氏
白石町の園芸振興の取組について報告されました。
白石町での園芸振興の取組として、新規就農者確保及び担い手育成支援、園芸団地の整備、園芸品目ごとの産地振興支援、新規品目導入支援について紹介されました。
具体的には、新規就農者確保及び担い手育成支援として平成27年から開始されている「しろいし農業塾」では、住居の確保や営農者の貸与など研修生の身の回りのサポートまでを支援してきたことや、新規品目として導入を支援している「璃の香(レモン)」についても紹介されました。
講演 「栃木県における土地改良事業を通じた園芸団地整備の取組
~いちご団地創設による海道町農業再生への道~」 海道土地改良区 副理事長 和田浩幸 氏
県外の優良事例として、栃木県海道土地改良区の和田浩幸副理事長から講演をいただきました。
地元である海道町の将来を憂い、「生まれ育ったこの地域を荒廃させるわけにはいかない!」という熱い思いを持って、チャレンジを重ね、園芸団地整備、ひいては海道町農業再生への道を牽引してこられた取組として、農地の集積・集約化、営農法人の設立、いちご団地の創設について紹介いただきました。成功のポイントとして、地権者全員が納得するまで話し合いをされたことや、土地改良区と市農業公社、県農地バンク、県土連と連携して取り組めたことを挙げられていました。出席した農家、行政、関係団体にとって大変有意義な講演をいただきました。
大会決議 JAさが 神埼地区アスパラガス部会 部会長 久富正和 氏
写真:JAさが 神埼地区アスパラガス部会 部会長 久富正和 氏
大会の最後には、佐賀県農業が直面する様々な困難に立ち向かうため、関係者一丸となって取組を進めることを決議しました。
決議では、JAさが 神埼地区アスパラガス部会の久富正和部会長が
・ 収量や品質の向上、経営の規模拡大や多角化などにより経営力を「磨く」
・ 若い人達が農業に魅力を感じるような所得を「稼ぐ」
・ 稼ぐ姿を見せ、新たな担い手を確保し、産地を活性化させ、本県の農業を未来へ「つなぐ」
ことなどを宣言され、会場からも賛同の拍手を得て、今後も「さが園芸888運動」を推進していくことを示し合わせました。