みかんの「根域制限栽培」を始めてみませんか?
根域制限栽培は、山間地を中心に行われていた従来のみかんの栽培法と異なり、防根シートとブロック等でみかんの根が伸びる範囲を制限する栽培方法です。従来の栽培法で課題となっていた、甘さなどの品質が天候に左右されることや、園地の傾斜がきつく作業性が悪い等の問題を解決してくれる、佐賀県がイチ推しする栽培方法です。
みかんの根域制限栽培はこんな技術です
より甘いみかんができる
気象や園地条件に左右されず、土壌水分のコントロールができるため、甘くて美味しいみかん生産が可能です。
平坦地でみかんづくり
豪雨で園地が冠水しない場所であれば、水田転換園のような平坦地でも栽培が可能です。
効率的な肥培管理
根が伸びる範囲が制限されており、かん水設備があるため、効果的に肥料を施すことができます。肥料コスト削減にもつながります。
省力的な管理
作業道が確保されており、運搬・防除用の機械の導入が容易で、従来よりも省力的な管理を行うことができます。
働く人に優しい
樹自体がコンパクトになります。そのため作業性が良く、高齢の方や初めて栽培される方も安心して作業することができます。
安定した収益性
実のなる量やかん水の量を適切に管理することで高品質な果実と安定した収量を確保でき、安定した収益が見込めます。
根域制限栽培を始めるためには、圃場や施設の整備、水源の確保が必要です。国や県、市町では、根域制限栽培の導入を支援するため、必要となる事業費に対する補助を行っています。園地条件によって必要な施設や資材、活用できる事業が異なり、対象となる事業費や補助率が変わりますので、詳しくはお近くのJA、地域農業振興センターにお尋ねください。
根域制限栽培に取り組む先輩
PDFで詳しい情報を見ることができます。